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こもれび動物病院

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感染症科

感染症は、特に幼少期や高齢期の免疫抵抗力が弱い子に認められます。腸粘膜や眼鼻の粘膜、血液に感染するものなど、感染源となる病原体の種類で症状は異なります。まずは血液検査が主体になります。

猫風邪

眼ヤニや鼻水でしんどそうな猫ちゃんをたまに外でも見かけることがあります。いわゆる猫風邪とよばれます。これはヘルペスウイルス、クラミジア、マイコプラズマや細菌などの病原体が一緒に、もしくはそれだけ単体が感染して症状がでます。軽度なものであれば目薬や飲み薬でなおりますが、脱水がひどい場合には体力が回復するまで点滴をすることがあります。

急にかなりのびっくり画像です。
外にいた子が保護されて、目ヤニ、鼻水、口も腫れて舌も出てしまっています。
結膜炎もひどく、お顔もぐちゃぐちゃです。入院管理下で、抗生剤、抗ウイルス薬、点滴など、しっかり治療を行いました。
治療後です。まだ多少目やになどは出ますが、とてもきれいになりました。こんなに眼がぱっちりな美形さんとは知りませんでした。そして元気になったら、とにかく威嚇されるわたしたち。元気になるならいいんだもん。。

感染性の下痢

ウイルスや寄生虫の感染により下痢になることがあります。とくにおうちに迎えたばかりの仔犬や仔猫で多いです。まずは便検査をして、その寄生虫やウイルスにあったと薬を選択します。ウイルス性の場合には難治性なこともあります。

便検査で見つかった回虫、コクシジウムと言われる寄生虫です。他にもたくさん種類があります。虫卵だと小さいので顕微鏡を使わないと見えませんが、成虫の場合、便から動くソウメンのような寄生虫が出るので、飼い主様はびっくりして駆け込んできます。

猫伝染性腹膜炎(FIP)

猫コロナウイルスが原因で起こる病気です。いわゆる「コロナ」ですが猫ちゃん間の病気であり、ヒトにうつったり、ヒトからうつることはありません。
肉芽腫や神経症状が出るDRYタイプと胸、お腹に液体がたまるWETタイプに分類され、症状も様々です。

DRYタイプの超音波検査の画像です。黒いところが膀胱で、その下に丸い塊が肉芽腫性病変です。この子の場合にはこの位置に発生していました。何となく元気がない、食欲が少し落ちたかも、という症状から目の大きさがおかしいなどの神経症状までいろいろです。
WETタイプの胸部レントゲンの画像です。丸いところは胸に空気ではなく液体がたまっている状態です。胸にたまると呼吸が苦しくなります。お腹にたまると洋ナシ体型になって歩くのもしんどいくらいまでなることもあります。

ほんの数年前までは対症治療しかない不治の病で悔しい思いもしてきましたが、ようやく治療可能になり、助けることができた子がどんどん増えてきました!医療の進歩を実感する今日この頃です。