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こもれび動物病院

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循環器科

心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。心臓から送り出された血液は、栄養素や酸素など、必要な物質が体全体の細胞に届けられます。このポンプ機能が衰えると、他の臓器に影響が出てきてしまいます。心臓は生命活動の根幹にかかわるので早急に治療が必要な場合が多いです。検査にはレントゲン検査、超音波検査、血液検査が基本ですが、来院当初は呼吸が苦しいことも多いので、まずは治療を優先して呼吸状態を安定させてから、無理のない範囲で検査を行います。

僧房弁閉鎖不全症

心臓は4つの部屋に分かれています。そのうち左側の心臓を仕切っている「僧帽弁」が変形してしまうことがあります。それにより、弁がうまく閉まらずに隙間ができます。心臓が収縮したとき、できた隙間から血液に逆流が生じます。結果、全身に血液がゆき渡りづらくなります。
いつものお散歩でも疲れやすくなる、咳などの症状が、さらに進行すると、肺水腫と呼ばれる肺の血流障害も起こります。肺水腫になると、とても苦しいので体全体で息をしたり、お座りの状態で上を向いて喘ぐような呼吸をします。

肺水腫のレントゲンです。肺野が真っ白になってしまい、この状態だと命にかかわるため、すぐに治療が必要です。まずは酸素投与、あとは点滴や利尿剤、強心剤などを行い、安静に過ごしてもらいます。

肥大型心筋症

猫ちゃんに多い病気です。心臓の筋肉がどんどん厚くなることで血液の流れに異常が生じて各臓器に必要な血液が届きづらくなります。そのため体全体の機能が低下してしまい、元気や食欲がない、呼吸がうまくできない、一日中ぐったりしているなど、症状は様々で現れます。また、この病気は血栓も生じやすく、お腹のなかの血管に血栓が詰まってしまうと、後ろ足に麻痺が起きて歩けなくなることもあります。血栓塞栓症は急激に生じるので、「ぎゃ!」と叫び声がして、駆けつけると歩けなくなっていた、ということも多いです。